毎年冬の時期になると大流行するインフルエンザ。
その中でもよくニュースで取り上げられる「鳥インフルエンザ」ですね。
秋~冬になってくると、感染している鳥が話題にもなってきます。
「ニュースでよく名前を見るけど、実際どういうものなの?」
と、その実態がよくわからない人も多いはず。
今回はそんな鳥インフルエンザの危険性や予防について書いていきたいと思います!
意外に怖い鳥インフルエンザの恐怖
そもそも鳥インフルエンザという病気は、インフルエンザの中でももっとも一般的な「A型インフルエンザ」に鳥が感染することで発症し、感染した鳥の死体や排泄物に接触することで人間にも感染してしまいます。
鳥インフルエンザは感染した鳥や発生した地域によって種類が分かれ
・東南アジアやアフリカを中心に確認されている「H5N1」
・中国や香港を中心に確認されている「H7N9」
の主にふたつに分けられます。
「H5N1」は2003年頃から数えて約1000人近くの人が感染しており、「H7N9」は発見されたのが2013年と最近なのにも関わらず、既に1500人もの感染が確認されていて、そのうち600人近くが亡くなっています
2018年に開催される平昌オリンピックの聖火リレーが鳥インフルエンザの発生を危惧してルートを変更したことなどからも、世界規模で恐ろしい存在として認知されていることがわかりますね。
さらに「A型インフルエンザ」は感染を繰り返すうちにその性質がどんどん変化していく恐れがあり、鳥から豚に感染するなど感染ルートを増やすことで、今後さらに危険なウイルスが発生してしまう可能性も考えられます。
人が食べても大丈夫?動物のインフルエンザは感染する?
鳥インフルエンザの恐怖について説明させてもらいましたが、
「日本だと感染しないの?」
「人から人へうつることはないの?」
「私たちが普段食べる鶏肉は危険じゃないの?」
と不安に思われる方もいると思います。
ですが結論から言うと、日常生活での感染や、鶏肉を食べることでの感染の危険性はほとんどありません!
上に書いたように、鳥インフルエンザは感染した鳥の死体や排泄物に触れることで感染してしまいますが、逆に言えばこれらに直接触れなければ感染のリスクは殆どありません。
現在までも日本での感染事例はなく、過去に鳥インフルエンザで大打撃を受けた宮崎県などでも感染したという報告はなかったので、日常生活での感染の危険性はほぼないでしょう。
海外では鳥インフルエンザに感染した家族の介護などの感染が報告されていますが、かなり稀な事例です。
万が一感染してしまったとしても、通常のインフルエンザと同じくワクチン接種などの早めの処置を行えば、死亡などのリスクは充分回避できると思われます。
また、食品のウイルスは一般的に70°まで加熱することで滅菌することができるので、充分に加熱すれば鶏肉から感染する危険性もまずないでしょう。
鶏肉は他の肉に比べても火が通りにくい食材なので、食中毒の観点から見ても、鶏肉を食べるときは徹底的に加熱して食べることを心掛けたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
鳥インフルエンザは過去にニュース等でも何度も取り上げられたことから、得体の知れないものと考えて怖くなってしまう人もいるかと思います。
既に書いたように、普通に生活する上では鳥インフルエンザに感染する危険性はほとんどありませんし、対策も充分にされているので日常生活における感染リスクはかなり低いでしょう。
とはいえ、インフルエンザは変異や感染がしやすいので、今後より悪性の鳥インフルエンザが発生してしまう可能性も考えられます。
「インフルエンザかな?」と思ったら、早めの処置を心掛けてくださいね。