「いつまで寝てるの?学校に遅刻するよ!」
朝、なかなか起きられない子供の布団をはがしながら、ママがプンプン怒っている様子が毎朝の恒例行事になってる家庭もあります。
小中学生のお子さんを持つ家庭に多いかな?
でもそんな時のママは「なんで起きられないの?」と、心配半分、イライラ半分で朝から大変です。
朝ごはんを食べる時間もなくなるし、寝坊したからって毎日学校まで車で送るわけにもいきませんよね。
子供が朝なかなか起きられない原因を探りながら、その対策を考えてみましょう。
ちょっとした工夫で改善することもありますし、逆に本人や親の力だけでは解決できない病気が隠れているかもしれません。
朝起きれない原因は「夜更かし」だけじゃない!生活習慣が問題?
子供が朝起きられない主な原因は、年齢・学齢によって違いも見られます。
保育園・幼稚園から小中学生まで、どの年齢にもみられるのは「夜更かし」でしょう。
夜更かしの原因もいろいろ考えられますが、「遅くまでテレビをみない!」とか「夜はゲーム禁止!」とかは、すでに実践済みの方が多いかもしれませんね。
そういう努力をしているのに「なかなか寝付けず結果として夜更かしになってしまう」というのが現状ではないでしょうか。
夜寝つきが悪くなる原因と言われている例
・夕食の時間が遅い、または就寝前にお菓子を食べてしまう
・入浴時間が遅い
・体内時計が狂っている
・悩みや心配ごとある
お仕事しているママの場合、どうしても夕食が遅くなりがちですよね。
でも、あまり遅い時間にごはんを食べたり、夕食後にお菓子などを食べるとどうしても胃がもたれやすくなり、睡眠の質が下がります。
小学生でも放課後に塾や習い事をしていて帰宅が遅くなり、夕食の時間が遅くなってしまうということもあると思います。
中学生なら塾に加えて部活動をしているお子さんも多いですよね。
早めに夕食がムリな場合も、なるべく決まった時刻に毎日夕食をとるようにして、せめて夜食は控えるようにしてみましょう。
入浴も、寝る直前ではかえって体温が上がりすぎて寝つきがよくありません。
特に小さなお子さんはお風呂ではしゃいだり遊んだりしますから、どうしても体温は上がってしまいます。
体の深いところの体温が徐々に下がるにしたがって眠くなるので、入浴後はクールダウンする時間が必要ですよ。
次の日スッキリ起こすための方法
寝る前のスマホは寝つきを悪くするというのは、今や常識と言えるくらいご存知の方が多いですよね。
スマホ・パソコンのブルーライトが自律神経の働きに影響を与えるためだといわれています。
現在では小中学生でも自分のスマホを持っている子どもが増えてきているそうですが、寝室にはスマホは持ち込まないなど、家庭でのルール作りも大切です。
就寝時刻の1時間くらい前から部屋を薄暗くしてゆったりと過ごすと、自然に眠くなり睡眠の質もよくなるそうです。
小さなお子さんの場合は、ママやパパが寝る前に絵本の読み聞かせをすることもありますね。
これは「入眠儀式」ともいえる重要な習慣なんですよ。
寝る前に「早く寝なさい!」とガミガミ言うのではなく、暗くした部屋で読み聞かせをするのは翌朝の寝起きにもよい効果が期待できそうです。
それに、寝る前にママに叱られるのは子供にとってはショックなことです。
不安や悲しい気持ちをあおり、眠れなくなってしまうこともあり得ます。
学校でいやなことがあった日の夜や、悩み事があるときも寝つきは悪くなりますが、そんなときは夜のひとときを利用して、お子さんのお話をじっくり聞いてあげるとよいでしょう、
即解決できなくても、ママに話を聞いてもらうだけで、子どもは安心して眠れるし明日からまた頑張る元気も出てきますよ!
また、夜中にトイレに起きてしまうのも翌朝の寝坊につながりやすいです。
寝る前には必ずトイレに行く習慣をつけて、夜はあまり飲み物をがぶ飲みしないように気をつけましょう。
・なるべく決まった早めの時間に夕食をとる
・寝る直前の入浴は避ける
・寝る前のスマホ・テレビはダメ
・寝る1時間くらい前から部屋を暗くして(親子で)ゆっくり過ごす
・寝る前に必ずトイレに行く
ぜひ試してみてくださいね。
また、思春期の場合、単に朝起きられないだけでなく、頭痛やめまい、吐き気や動悸などの症状が重なって起床できないというケースもあります。
「起立性調節障害」と呼ばれる病気の可能性があり、この病気の場合は本人がいくら気力で頑張ろうとしてもどうすることもできず、つらい思いをしていると思われます。
ただ起きられないだけではなさそうだと感じたら、医師に相談しましょう。
生活リズム・こころの調子を整えて、ゆとりのある一日を!
さわやかな朝の準備は前夜の過ごし方から。
できれば早めの夕食を済ませ、親子団らんの時間を過ごし、入浴後は落ち着いた灯りの部屋でちょっとおしゃべり。
体とこころにたまった一日の疲れはその日のうちに癒して、安心してぐっすり眠れる環境を整えてあげましょう。
朝はカーテンを一気に開けて朝日をたっぷり浴びれば、体内時計もリセットされます。
朝ごはんの栄養バランスも大事ではあるけれど、早起きの訓練中は子どもが好きなメニューにするのもひとつの方法ですね。
「おはよう」から「いってらっしゃい」まで、笑顔で過ごす朝のひととき。
ママにとっても、元気の源になりそうですね!