寒い冬、空から舞い落ちる白い粉雪・・・ちょっとロマンチックですね。
けれどそんな雪も実際は、ずんずん積もるのを方っておけるわけもなく、雪だるまを作って無邪気に遊ぶ子どもたちをよそ目に、大人は雪かきに追われて大変です。
雪の降り方や積もり方は地域によってかなりの差がありますが、日本最南端の沖縄でさえ絶対に雪が降らないとは言えません。
むしろ雪が少なく雪かきに不慣れな方は、いざ雪かきが必要になった時にコツやポイントを知っておくと安心ですよね。
豪雪地帯で雪かき当たり前な地域の方は、できれば少しでもラクして作業をしたいことでしょう。
そこで、今回は雪かきのちょっとしたコツや注意点をまとめてみました!
【雪かきは段取りから!排雪ルートを作ると次の日が楽!】

ある朝起きたら外開きの玄関ドアが開かない!
何かと思ったら大量の雪だった・・・という経験をした人もいるようですね。
雪は突然びっくりするような量が降ることがありますから、一度にたくさん除雪作業しなければならないこともよくあります。
でも、「できるだけラクな除雪」「体に負担なく短時間で終わる除雪」を実現するには、こまめな雪かきと段取りが必須です。
段取り① いつ雪が降るか、いつまで降るか天気予報でチェック!
雪かきの段取りは雪が降る前から始まってます。
天気予報で雪の予報が出ていたら、心の準備とともに雪かきの時間を確保できるよう予定を調整しましょう。
夜のうちにかなり積もりそうだと判断したら、翌朝は少し早起きして出勤前に雪かきする時間を作らなければなりませんよね。
起きてから焦って雪かきするのは大変ですし、時間がなくて雪かきを夜に回すとさらに積雪が増えていたらめちゃくちゃ大変です。
積もった雪は時間が経つと湿気を帯びたり凍ってしまったりして、除雪が大変になります。
積もってすぐのふわふわした状態の時の方が、ラクに作業することができますよ。
また、今降っている雪がいつごろやみそうかを予測することも重要。
こんこんと雪が降る中寒い思いをして雪かきするよりも、雪がやんでいるときに作業するほうが視界もよく、キレイに仕上がって達成感も倍増です。
しばらく降り続きそうな場合でも、先に「第一段階」としてある程度除雪しておいたほうが、あとでまとめて雪かきするよりも楽だったりするものです。
天気予報の短時間予想や、レーダー画像を見ることで雪のやみそうな時間帯はある程度予想が可能です。
ぜひ活用して「雪かき予定」を立てましょう。
段取り② 次に雪かきするときのことを考えながら作業する
実際に雪かきするときも、ただ闇雲に雪をはねまくるのではよくありません。
ポイントは次の雪かきがラクになるように作業すること!
具体的には雪を積んでおく場所までの排雪ルートを確保することです。
プッシャーで雪を押し出す場合も、スコップやスノーダンプで雪を運ぶ場合も、運搬ルートを決めておくことで作業がスムーズになりますよ。
一戸建てで自分の敷地内に雪を積む場合は、雪山は日陰に作らないように工夫しましょう。
集合住宅などで雪置き場が決められている場合は、他の家庭の迷惑にならないよう自分のルート取りをするようにしたいですね。
常に同じ道筋で除雪することで、雪かきがラクになります!

段取り③ 排水ルートを確保する
排水溝さえ埋もれてしまうような豪雪地帯ではあまり役に立ちませんが、道路わきの排水溝が見える場合は、溶けた雪が排水溝に流れ込めるように排水ルートを作っておくといいです。
ちなみに私は排水溝さえ埋もれる豪雪地域に住んでいるので実際にやってみたことはないのですが、溶けた雪がどんどん消えていくので雪かきがとても楽になるそうですよ。
ただし、下水道や排水溝に直接雪を捨てるのは禁じられていますので、水が流れ込めるように雪をかいておく、という方法にしてくださいね。
続いて雪かき時のちょっとしたコツを少し紹介しましょう。
コツ① 腕の力だけに頼らない!からだ全体を使う
雪かきはハッキリ言ってかなり重労働です。
雪の見た目はふわふわしていて軽そうに見えますが、積もり積もった雪は実は何トンもあったりするんです。
「雪はね」や「じょんば」と呼ばれるスコップタイプの道具を使う場合、腕の力だけ作業するととても疲れます。
からだ全体を使うイメージでリズムよく雪をはねるのがコツのひとつ。
腰にもかなりの負担がかかりますので、スノーダンプを使うときはあまり欲張って多くの雪を積み込み過ぎないようにしましょう。
コツ② できれば少しずつ、降ってから時間をおかずに雪かきする
先にも触れましたが、雪は積もってから時間が経つと重く硬くなる傾向があります。
凍ったり湿ってしまう前の、ふわふわした状態のときに作業するほうが断然ラクです。
でもいつ降るかわからない雪に対して、仕事などで雪かきに割ける時間帯は決まっていますよね。
できるだけ雪を溜めないように出がけにちょっと、帰宅時にちょっと、というチョコッと作業を一回に少しずつするのもオススメです。

【ケガにも注意!排水溝で転んだら危ないっ!】
続いて、除雪作業時にぜひ気をつけたい注意点をいくつか紹介しましょう。
注意点① とにかくケガに注意!
雪かきはスポーツになるくらいの立派な全身運動です。
アスリートたるもの?ケガには十分気をつけなければなりませんね。
家庭の雪かき時に多い事故は転倒・転落です。
深く積もった雪に足を取られて転倒しないように気をつけることはもちろん、排水溝に転落してケガをすることもありますので絶対の注意が必要。
雪に隠れた排水溝や道路わきの側溝に落ちたら大変ですから、道路際を雪かきするときは特に気をつけてくださいね。
雪の多い地域では融雪漕をお持ちの方もいると思います。
融雪漕に転落してしまう事故も報告されていますので、誤って落ちないように十分に気をつけましょう。
万が一のために、雪かき作業は一人で行わず二人以上で行うのも安全を確保できるよい方法です。
当然、ひとりよりふたりの方が雪かき作業もはかどって負担も少なくなりますしね!
注意点② 落雪にも注意!
厳冬の北国でも、最高気温がプラスになって雪が緩む日が必ずあります。
3月など春の雪解けが近づくと、積もった雪が溶け始めて、落雪の危険が高まりますが、3月はまだまだ雪がたくさん降る可能性がある季節ですね。
気温が上がり始めた時期の除雪作業時は、屋根からの落雪に十分気をつけましょう!
【誰かがやらなきゃならない雪かき!ラクにするためには頭と体の両方を使おう】
さて、雪かきのコツと注意点を簡単にご紹介いたしました。
ひとつでもご参考になることがあれば幸いです!
「さっきキレイに雪かきしたばっかりなのにまだ降るの!」と毎日の雪かきにげんなりすることはあります・・・。
私など、ふだん運動不足なため、シーズン初めの雪かきは深刻な筋肉痛になるんですよね。
でも、嘆いていても始まらないので、できるだけラクして雪かきするためにどうしたらいいかいつも考えています。
何事も無理は禁物、除雪は肉体労働であるとともに頭脳労働でもあると心得て、冬を乗り切りたいと思います!